配当株初心者の小豆です。
今回は日本郵政 (9101)!
市況の影響を受けやすいビジネスモデルである海運業会の最大手。
安定的な配当を期待するというよりは、市況次第で高いリターンを得られるタイプ。
海運業会がなぜ市況変動の影響を受けやすいの?
安定的でないなら危険な配当銘柄なの?
買い!…ではないけど、
攻めタイプとしてポートフォリオに組み込みたい銘柄かと思いました。
この辺りを小豆的に深掘りしていければと思います。
1. 配当利回りと配当性向
2024年度の1株あたりの配当金は320円、配当利回りは6.3%前後。
配当性向は30%、総還元性向は56%。
配当性向は健全な範囲。総還元性向も高く、自社株買も含めて株主還元の意識は強い印象。
配当総額は約1,400億円
フリーキャッシュフロー(FCF)が約4,500億円であることを考えると資金繰りにも余裕あり。
ただ2023年度のFCFは1,200億円程度で、2024年度は営業利益が多かった様子…
事実、2025年度の予想配当金は1株あたり225~235円と減配予想で配当利回りは4.5%。
過去10期の増減回数は増配6減配3据置0無配1
やはり、安定性は怪しい…?
2. 配当に対する企業の姿勢
株主還元策は企業のHPに記載がありました。2025年5月から方針が変更となっているようです。
2023年3月公表の中期経営計画では
配当性向30%、下限配当100円/株、ですが
2025年5月公表の最新方針では
配当性向40%、下限配当200円/株、となっているようです。
配当性向の上昇しつつ、下限配当が増額されているのはありがたい話ですね。
企業の株主還元の姿勢が垣間見えます。
ちなみに予想ベースですが、
2025年度配当金が225~235円/株
2026年度配当金が200~220円/株
業績悪化は予想されているけど、配当金はその予想より下げることはしないよ!って宣言をしてくれているということかな。
2026年2月現在の株価で配当金200円/株だった場合、配当利回り3.9%程度なので、業績悪化で株価が下がることを加味するなら配当利回りは4%前後を維持することになりそう。
企業の方針は企業が自由に変えることができそうだから、完全に信用することもよくない気がするけれど、
財務状況が安定しているなら、この宣言は一つ安心材料にはなるかもしれないですね!
3. 業種・ビジネスモデル
海運業会で国内首位、輸送インフラを世界中で展開している。
総合物流企業化しており、航空貨物輸送や陸上物流といったサプライチェーン全体をカバーする事業も展開。
海運業界は市況(需要と供給)変動の影響を受けやすい特徴があり、利益が安定しにくい。
コンテナ船の運賃なんかが上下するみたい。(一定なんだと思ってた…)
世界情勢・燃料費も利益を大きく左右するようで、それに合わせて営業利益率も大きく変動する様子。
この辺りは次の項目でも少し詳しく話をしますね。
4. 業績利益の安定性
2024年度の業績では
ROE 17.2% 営業利益率 8.1%
2025年度の業績予想は
ROE 7.8% 営業利益率 5.5%
2024年度は営業成績が良かったけど、2025年度はそれに比べると悪くなる様子。
日本郵船は平常時には薄利多売の営業スタイルになることが多いようで、営業利益率は低いけど、ROEはそれなりの水準維持できているみたい。
船の運賃は高くないけど、そのぶん沢山モノを何度も運んでいるような感じ。
それがコロナ後の市況ピーク時には
運びたい物(需要)が沢山あるのに船(供給)が足りない…!!運賃上昇やで〜!
となっていたようで、営業利益率がグンと上昇していたそうな。
ちなみに2022年度の配当金は520円/株、株価が3,500円程度であったことを考えると配当利回りなんと15%!!??
夢がありますね。こんな上手い話は長く続かないわけですが…
平常時にも効率よく薄利多売で低い営業利益率ながらROEを維持できているという意味では業績安定していると言えますかね。
市況変動の影響を強く受けるのは業種として仕方のないところでしょうか。
5. 財務健全性はどうか
キャッシュフロー( CF)から見て
2024年度のCFは
営業CF 5,107億円、投資CF -597億円、財務CF -4277億円、フリーCF 約4,500億円
2023年度のCFは
営業CF 4,014億円、投資CF -2,856億円、財務CF -1,634億円、フリーCF 約1,150億円
ここ数年は営業CFは十分あるけど、少し前まで見ていくと…
2016~2020年あたりまでは低迷期で営業CFがかなり低くフリーCFもマイナスになっていたようです。こうなると配当金も減らされるだろうし、無配転落なんていうこともありえるかも(汗
この時期には中国を含む新興国経済の成長鈍化が海運市場にも悪影響を及ぼしていたそうな。
この時期を耐え抜いて、なんなら自己投資にお金を使って、ここ数年でその分利益を上げれていたというところは、さすが日本郵船というところでしょうか。
自己資本と借金はどれくらい?
自己資本比率は65%、有利子負債は7,150億円、有利子負債倍率は1.4倍。
営業CFが高かったため、有利子負債倍率は少し過小評価気味かもしれないですが、
有利子負債倍率が市況調整後の平常時に2倍程度になる可能性を考慮に入れても、海運業であることを考えると許容範囲かな。
自己資本比率も高く、盤石な財務状態と言える。
もし市況不安定で営業成績が悪化しても耐えられそう。
6. まとめ
ここまで見てきてどうでしょうか。
高配当銘柄としてもてはやされる時期もあれば、市況次第では無配転落の可能性までありえる銘柄の日本郵船。
営業成績もある程度右往左往することが予想されます。
ただ財政はとても優良であり、ちょっとやそっとではその基盤が揺らぐことはないでしょう。
2026年はコロナ後の海運バブル終焉が…
なんて記事もあります。
トランプ関税の影響もきっとあることでしょう。
10年前のような低迷期がまたやってくるのか。
はたまた未来に投資して総合物流企業化した成果がここに出るのか。
下限配当200円がどこまで守られるのか。
この辺りを注視しながら見守っていきたいところです。
小豆的には買いましたよ
2株だけ
PERは9~10倍程度でTOPIX平均が15倍前後なのを見ると割安に分類されるのでしょうけど。
ここから少し営業成績が下がる予想ですし、10倍でも妥当なのかなと思いました。
今後株価が下がってくれたら少しずつ買い増していきたいですが、
攻めの配当銘柄ですし、全体のポートフォリオからしても大きな比重にはならないように注意かと思います。
大きくなーれ!
*本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の判断と責任において行ってください。






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